精密重合を評価する2つの指標
平均分子量とは
高分子の場合、分子の数のばらつきがあります。この平均を取ったものが平均分子量です。
そのため、狙った平均分子量の高分子を得ることが重要です。
平均分子量にはMw(重量平均分子量)とMn(数平均分子量)があります。
Mnが単純な分子1本あたりの分子量の平均、
Mwが高分子量のものを重視するようにした平均分子量です。
狙った高分子の分子の数を表す平均分子量はMnで表します。
分子量分布
平均分子量10,000と言っても、その中に分子量が5,000のものや100,000ものが、
多数混在していては平均分子量10,000の性質が出現しません。
そのため、狭い分子量分布であることが重要です。
この分子量分布にはPDIという指標が用いられます。
PDIはMw(重量平均分子量)をMn(数平均分子量)で割ったものです。
PDI=Mw/Mn
1に近いほど分子量分布が狭く、性質が整っていると言えます。